四国へ下見調査へ行って来ました 3日目【愛媛】
四国ツアーを企画するべく、実際に四国を回って下見調査を行いました。
4日間の滞在で、1日1県を回るという弾丸旅行。
この日は愛媛県を回るため、前日夜に香川から車を走らせ、マイントピア別子で星空を眺めながらの車中泊。
まずは、東洋のマチュピチュと呼ばれる日本三大銅山のひとつ、別子銅山へ。
ここはかつて1万人以上が暮らしたという、海抜1000メートル以上の鉱山都市。
現在は廃墟となり、建物もほとんど残っていませんが、日本の近代化を支えた歴史を感じられる遺跡を見ることができます。
どうしてわざわざ別子銅山へ?と思われるでしょうが、きっかけは京都で着物のイベントに参加した際にお会いした方からのご紹介。
四国から参加していらっしゃったねこにんさんが、私がガイドをしているということを知って四国の観光情報と、別子飴をお土産にくださいました。
280年もの間、日本の近代化を支え、新居浜を工業都市へと発展させた別子銅山を賛えるべく開発された別子飴。
別子飴本舗
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銅の釜で水飴を炊き上げて作られる別子飴は、素朴な味を楽しむことができます。
以来、四国に行ったら別子銅山に寄ろうと思い、晴れて今回訪問することができました。
残念ながら、肝心のねこにんさんとは予定が合わずお会いすることがかないませんでしたが、次は各県を3日間くらい掛けてじっくり回りたいと思いますので、そのときは是非お会いしたいと思います。
第三通洞
別子山村と新居浜を繋いでいた唯一のトンネル。当時はカゴ電車が走り、物資や人を運んでいた。
第三変電所跡
水力発電所より送られてくる高電圧の電気を減圧する施設。
今日の私達の生活にもなくてはならない電気を扱う、さぞ重要な施設だったのだろう。
レトロなオレンジジューズの空き缶が置かれていた。
山に落ちていればただのゴミですが、窓際に置かれていると当時の様子が垣間見れるような気がします。
ここで何故か現代のごみ問題やマイクロプラスチック問題等についてしばし考えました。
できる限り、シンプルライフ、レスウェイストの生活を心がけて行きたいと思います。
一通り別子銅山を楽しんだ後は松山へ、日本三古湯の一つで、日本書紀にも登場する道後温泉へ向かいます。
松山では、みやびさんとケントさんと合流し、まずはお昼ごはんをいただきます。
是非食べて欲しいと勧められたのは宇和島鯛めし。
一般的に鯛めしといえば炊き込みご飯をイメージしますが、こちらの鯛めしは生のタイをご飯に載せて、タレをかけていただくタイプ。
舌触りの良いタイの身とタレが絡んでとっても美味しくいただきました。
是非また食べたい…と、また四国に来るための言い訳ができました。
食後は道後温泉の周りをぐるっと観光。
道後温泉は夏目漱石も愛した温泉であり、代表作の「坊っちゃん」の中でも「住田の温泉」として登場させています。
アーケードには温泉巡りに使える湯籠、縁起の良い姫だるま、おしゃれな砥部焼、坊っちゃんに纏わるパネルや像もあり、楽しく過ごすことができます。
松山といえば一六タルトが有名ですが、これはお土産として買うとして、まずはこのお団子を買いました。
坊っちゃんの作中で、湯晒し団子を2皿も食べる場面に因んで作られたそうですが、現在の坊ちゃん団子は求肥を中心に抹茶餡、黄身餡、小倉餡で包んだカラフルな配色と語呂の良さで人気の一品。
いつぞやのなんとか三兄弟が流行ったときには爆発的に売れたとかなんとか。
適度な甘さとお手軽さで、お茶うけにピッタリのお菓子でした。
道後温泉駅まで歩くと、坊っちゃんのからくり時計がありました。
からくりが作動する時間になると毎回人だかりができていて、坊っちゃんに登場するキャラクターが次々に登場する仕掛けは見ていて面白かったです。
もう一度坊っちゃんをしっかり読み直そうと思いました。
続いて、松山城へのロープウェイ乗り場の直ぐそばにある伊予絣会館で伊予絣のお勉強。
こちらの会館にいらっしゃった方の知識がとてつもなく、いくつもいくつも引き出しを持っていらっしゃいました。
展示してあった織り機にかかっているのは縦横絣の反物。
糸から準備をする絣の織物は、織り進めて行く過程でどうしてもズレが生じます。
そのズレを調整するための道具なんかも、手作りで工夫されていました。
いつかは欲しい、藍染の絣の着物。欲しい物リストに追加です。
続いて名城と名高い松山城へ!
しかし、ここでハプニング発生。
松山城の駐車場に車を移動させて、登城道を利用して場内へ。
これがいけなかった…
そもそもロープウェイがある時点で気づくべきだった
松山城が山の上に建っているということに!
ロープウェイなら3分で行けるところを30分近くかけて山の中の石段を何百段を登ることになりました。
更に申し訳なかったのは一緒に連れ回したみやびさんとケントさん。
当日、私は着物にブーツを合わせていて、通訳案内でも色々なところをご案内するのでそれなりの体力もあり、ひょいひょいと難なく登って行けましたが、
一方で、着物に草履を合わせたお二人にはかなり辛い道のりだったことでしょう。
天守の札止め(入場〆切)が迫っていたため、時間を気にしながらの過酷な登山となりました。
途中から無口になり、黙々と石段を登り始めるお二人に焦る私。
城へ向かう道の選択肢を間違えたー!
次にどなたかを案内するときは迷わずロープウェイを勧めようと強く思いました。
そうこうしているうちに本丸へ。
具足を身に着けた武士に遭遇したので松・山・城!の掛け声で記念撮影をしていただきました。
いつもいらっしゃるんですか?と伺ったところ、
「殿に呼ばれた土日だけじゃ!」
とご返答をいただきました。
なかなか面白い返答!
今度から「どうして着物なんですか?」「今日はなにかあるんですか?」の問に「殿に呼ばれた」と答えてみることにします!
本丸ではゆるきゃらと記念撮影してみたり、
佐間から敵を狙ってみたり
天守からの長めを楽しんだりと、松山城はとても美しいお城でした。
今回の松山城訪問では勉強不足もあり、見足りないところも多々あったので、また今度じっくり時間をかけて見に行きたいと思います。
天守を出たところの広場に休憩スペースがあり、そこで話題の蛇口みかんジュースに遭遇しました!
これ実在したんか!
みかんジュースを楽しんだ後はまたあの石段を降り、再び道後温泉まで行って解散しました。
お二人とも、観光にお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。
一人になった後は再び道後温泉の商店街を徘徊。
いい感じのカフェを見つけ、座敷席が貸し切り状態だったのを良いことにしばし休憩。
この空間、いいなぁ。
うちもこんな感じにしようかなぁ。
なんてことを考えながら、じゃこ天バーガーなるものをいただきました。
しばらくすると、他のお客さんが入ってきたので退散。
道後温泉本館へ向かいます。
まだ修繕工事が行われている最中でしたが、温泉だけは営業しているようです。
ここまで来たら入っていかなければ!と並んでみたはいいものの、温泉に入るだけで30分以上も並ぶとは思わなかった…
本館の2階3階部分には火の鳥とタイアップしたプロジェクションマッピングが施され、幻想的な音楽とともに鮮やかな映像が映し出されていました。
(動画を貼り付けたいのですが、方法を模索中です)
さっぱりした後は再び軽めの散歩。
道後温泉の別館・飛鳥乃湯。今度はこっちにも足を伸ばしてみようかな。
ちょうちんが綺麗な飲み屋を横目に道後温泉駅まで足を伸ばし、路面電車を見に行きました。
路面電車はロマン!
昼間はちらっとしか見れなかった坊ちゃん列車も、待機しているところを見ることができました。
最後に松山のB級グルメの鍋焼きうどんをいただきました。
アルミの鍋に甘めの出汁が効いたやさしい味。
お腹を満たしたら、眠気に負けないうちに今度は高知に向かって車を走らせ、明日は高知観光を楽しみたいと思います。
コメント
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その節は
愛媛にお越しくださいましてありがとうございました( ´∀`)
松山城の件ではふひとさんは悪くないですよ!ウチのケントが余計なことを言わなければ~っ!!!!でもそのお陰で武士にも会えましたし、来年の四国ツアーはブーツで行こうと思えました(笑)いい経験です♪
あのあとも道後を楽しまれたようでよかったです( ´∀`)飛鳥の湯以外にも「椿の湯」もありますので、温泉をハシゴするのもいいですね~。
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Re: その節は
>>1 みやびさん
こちらも良い経験をさせていただきました。
あとから笑い話として語れるように、楽しい思い出にしたいですね!
今度はもっとしっかりと下調べをして、また遊びに行きたいと思います!