四国へ下見調査へ行って来ました 4日目【高知】

四国ツアーを企画するべく、実際に四国を回って下見調査を行いました。

MAP

4日間の滞在で、1日1県を回るという弾丸旅行。

この日は徳島県回るため、前日夜に愛媛から車を走らせ、桂浜での車中泊。

朝日

日本の夜明けぜよ!

超頑張って早起きして、桂浜で朝日を迎えました。

時期的に陽が山から登る角度でしたが、雲が出ていたので一旦雲隠れ。

朝日

まるで2回にわけて陽が登ったような朝でした。

竜馬

桂浜の竜馬像は思っていたより高いところにおわしました。

隣に櫓が組まれ、竜馬像と同じ高さまで登ることができるようになっていましたが、まだ営業時間外でしたので今回は下から見るだけ。

車に戻って竜馬記念館の営業開始を待ちながら仮眠を取りました。

高知県立坂本龍馬記念館
https://ryoma-kinenkan.jp/

サクッと回れるかと思いきやかなり気合の入った施設で、好きな人なら一日いても飽きないくらいのボリュームがありました。

竜馬の生きた痕跡、時代背景、情勢、他の人物との繋がり等、たっぷりと展示がありましたので、もう一度勉強し直して行くと更に面白いかもしれません。

館内は写真撮影禁止の場所も多くありましたが、所々に写真撮影OKな場所やエンターテイメントが盛り込まれています。

竜馬

海洋堂による大きな竜馬も!

竜馬

通りすがりの人にお願いして写真を撮ってもらいました。

竜馬

池田屋を再現した間取りの和室で竜馬ごっこもできます。

竜馬ファンの方ならぜひ一度は訪れたい場所ですね!

たっぷりと竜馬に浸った後は、高知駅に向かいます。

竜馬

ここでも竜馬!高知市は竜馬推し推しです。

駅前の龍馬伝 幕末志士社中はドラマのセットを再現した施設で、こちらはさくっと回ることができました。

とっても可愛い子もいましたよ。

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子ども用のレンタル着物が多数用意してあり、小さい竜馬や小さいお龍さんがちょこちょこと駆け回っていました。

時代劇のセットの中で子供が着物を着ていると本当に可愛いですねー

親御さんも写真を撮りまくりでした。

さて、高知では着物仲間のちゃむちーさんにお世話になります。

急に高知を訪問することにした上にお仕事でお疲れのところを呼び出してしましましたが、大変良くしていただきまして本当にありがとうございました。

よさこい

ちゃむちーさんと合流し、まずは高知よさこい情報交流館へ。

よさこい自体は全国でもよく名前を聞きますし、知り合いがよさこいの団体にも入っているのでなんとなくは知っていましたが、そこまで詳しくは知らなかったのでお勉強。

ハナヤマタもよさこいに惚れた異国の少女がヒロインのアニメでしたね。

よさこい節については長い歴史があり、三味線を鳴らしながら歌われる民謡ですが、よさこい踊りは1954年にお隣徳島の阿波おどりに対抗するべく生まれた町おこしの一環。

結構前からあるものかと思いきや意外と最近から始まったことを知ってびっくり!

確かに、衣装や踊り方についてもかなり緩いルールですし、そのハードルの低さから楽しくとっつきやすい活動になっていますね。

若い人にも大変人気があるようで、全国津々浦々にもチームがあるそうです。

よさこい

なんだか文化祭の出し物に通じる楽しさや団結力が感じられますね。

だからこそこれだけ成功しているとも言えますが、改めて新しい日本の文化を発見した気持ちになりました。

よさこい情報交流館の次は、木製アーケードを通ってはりまや橋へ

アーケード

なかなか素敵なアーケードです。よさこい祭りの際はここでもよさこいの披露があるそうです。

はりまや橋は通称がっかりスポットとして有名らしいです。

札幌の時計台とどっちががっかり感が強いかな~なんて思いながら、予備知識無しでいきなり連れて行っていただいたところ…

はりまや橋、言われるまで見つけることができませんでした。

というか、道路でした。

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これは…予想以上にがっかり!

高知駅に向かう途中の道路標識等にも散々「はりまや橋」の文字を見かけましたが、初めての方は間違いなく、気がつくことなく通り過ぎることでしょう。

はりまや橋は江戸時代に豪商である播磨屋と櫃屋が互いの店を往来するために架けられた私設の橋だそう。

土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし 買うを見た よさこい よさこい

よさこい節の中にこんな一節があり、竹林寺の僧・純信が恋人である鋳掛屋の娘・お馬の為に髪飾りを買ったという有名な悲恋物語だそうですが…

かつて豪商だったはりまやさんも今や、小さなお土産屋のような佇まい…?

これは私が今まで訪れた中でもダントツのがっかりスポットでした。

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一応、朱塗りの欄干の橋が再現されていますのでそこで記念撮影しました。

昨日、愛媛でお世話になったみやびさんとケントさんが、本日もご一緒してくださるということでひろめ市場で待ち合わせをしてお昼ごはんをいただきました。

ひろめ市場は高知の食材が楽しめる屋台村ですが、かなりの混雑模様で空いている席を探すのに一苦労しましたが、さすがはちゃむちーさん、手際よく4人共座れるテーブルを確保してくださいました。

各自で好きなものを買ってきましょう、となったのでひろめ市場をぐるっと回ります。

やはり、高知に来たらカツオのたたきでしょう!

明神丸

明神丸というお店では、目の前でカツオを藁焼きにしてくれていました。

長蛇の列でしたが、美味しそうだったのでここで1皿いただくことにし、塩とタレの両方のセットを注文しました。

カツオ

無事にカツオのたたきを手に入れ、席に戻ったらテーブルがすごいことになっていました。

宴会

宴会か!

たくさん料理を用意してみんなで楽しく食べる、というのが高知では当たり前の文化だそうです。

ちゃむちーさん、さすがです…!

なんだか一気に仲良くなれたような気がして、とても楽しく食事をすることができました。

カツオのたたきも、さすが焼き立てだけあって外側がパリッとして中は旨味がたっぷり。

こんなに美味しいものを食べて、楽しくおしゃべりして、とても幸せな時間でした。

ひろめ市場のそばに目を引く建物がありました。

高校

ここは高知県立高知追手前高等学校。なんとちゃむちーさんの母校。

ジブリ映画「海がきこえる」の舞台となった学校だそうで、櫓のような構造と真っ白な外観がとても綺麗でした。

しまったぁー!海がきこえる、まだ見たことなかったー…!

これは是非見なければ!

そして、高知県にも路面電車がありました。

私は大都会があまり得意ではないので、何両も繋がって走っている電車にあまり興味はないのですが、路面電車とか1両編成、2両編成のローカル線なんかには、なぜか惹かれるものがあります。

路面電車

レトロな配色もかわいく、次は実際に乗って移動したいと思います。



次はお待ちかねの高知城へ向かいます。

高知城

どんだけお城好きなんだ!と言われそうですが、お城に興味が出てきたのは本当に最近のこと。

通訳案内を始めるにあたって勉強を始めてからのことです。

やはり、歴史や文化というものは、知識がついてくると、だんだん面白くなっていくのだと思います。

高知城は、全国に12城しか残っていない、天守が現存するお城の一つです。

ここはどのくらい石段を登れば天守にたどり着くのだろうか…

と思いましたが、高知城は意外とこじんまりしていましたので、ささっと登ることができました。

鬼瓦

屋根に乗っている鬼瓦がなんとも言えない表情をしていて可愛かったです。

日本の建築は木、漆喰、瓦、和紙等、大変燃えやすい素材を用いていますが、それ故に火事だけはなんとしも防がなければならないものでした。

そんな人々の思いが具現化したものの一つが、屋根瓦です。

鬼瓦は邪気を払うために睨みを効かせていますが、その周りの瓦には三つ巴紋が見えます。

この三つ巴紋は水の流れを表しているといい、何か水に関係するものを屋根にあげることで、火伏せのお守りとしたそうです。

お城の天守に見られる鯱も、天守が火事になった際には口やヒレから水を吹き出して火を鎮めると言われていますね。

色々とわかってくると、次からものを見る目が変わります。

きっとこのブログを読んだ人は次からつい瓦の模様を見てしまうことでしょう(笑)

もうひとつ、面白いと思ったのは高知城の帳台構えについて。

帳台構えは上段の間に設けられる寝殿造に起源を持つと言われる、書院造の設備の一つ。

要は、将軍や大名が謁見を行う際に警護のための侍が潜んでいた、別名武者隠しというボディーガード用の隠し部屋。

表から見ると豪華な装飾が施されて華やかな印象ですが、刺客にとってはその襖の裏に武士が何人いるのか、そもそも本当にいるのかわからない、という目に見えない圧力を与える役割を持っています。

有事の際は扉を開けて出てくるという説明を何度もしていましたが、実際に武者隠しに入ったことはありませんでしたが、今回は武者隠しの裏側を見ることができました。

裏側

普通の襖についている手がかりは引き手と呼ばれ、襖に凹みを持たせているものですが、こちらは有事の際にはすぐに開けられるように、また手が滑らないようにしっかり握るための手がかりがついていました。

こうして、表と裏の両方から物事を知ることができれば、更に面白く感じ、また別の学びに繋がっていくのだと感じ、高知城でも楽しく過ごすことができました。
夕焼け

お城を出たところで空が綺麗に焼けていました。

高知をしっかり楽しんだ後はお土産タイム。

高知県に来たら是非新高梨を!

子供の頭みたいに大きい梨ですよ、と言われ、

これは梨好きとしては食べずにはいられない!と思いましたが…

新高梨

でかいわ!

いくらなんでも大きすぎでは…

普通の梨が小さく見える…

しかし、さすがは新高梨。

甘くてしゃりっとしてとても美味しく、梨の良い食べ納めになりました。

最後に美味しい芋けんぴ屋さんを紹介していただきました。

芋屋金次郎
https://imokin.co.jp/

帰りの車の中でつまむようと、お土産用にしっかりと買い込んで、帰りも淡路島と通って愛知に向かいます。

明石大橋

今回はしっかりと予定が固まらないままの弾丸旅行でしたが、遠い場所だと思いこんでいた四国が意外と近く、すぐに行けることがわかりました。

また、徳島、香川、愛媛、高知のすべての県で、今まで知らなかった文化や溢れんばかりの魅力をたくさん感じることができましたので、やはり次回は時間に余裕を持ってじっくりじっくり回りたいと思います。

それぞれの県でたくさんの方にお世話になり、本当にありがたい限りでした。

着物を着ていなければ出会うことのなかった方々とこうして楽しく交流を持つことができるということに感謝し、また色々と楽しいこと、面白いことができるように勉強を続けて行きたいと思います。

行きたいところ、やりたいこと、欲しいものが山のように積み上がっていてどこから手をつけて良いのかわからない状態ですが、少しずつ、一歩ずつ歩みを勧めて行きたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

次はどこに旅にでようかな。

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