有松へ遊びに行きました
久々に有松へ遊びに行きました。
有松鳴海絞りの名の通り、様々な絞りの技術で発展した歴史のある町並みです。
梅雨明けまで小千谷は封印しておきたかったのですが、あまりの暑さに我慢できませんでした。
この日はトスコ麻の襦袢と小千谷縮み、ミンサーの帯の組み合わせ。
外は暑いですが、風が吹くと気持ちがいいですね。
某呉服屋さんを覗いてみると、様々な展示の中に一際目を惹く帯があり、詳しく聞いてみると珍しい方法で染められた帯とのこと。
その染め方とは天平の三纈のひとつである、夾纈。
糸で縛って染める纐纈は藤井絞さん、
蝋を付せて染める臈纈はち江すさん
それぞれで馴染みがありますが、夾纈についてはあまり見たことがありませんでした。
夾纈は大きな板で上下から布を挟んで染めるとのことで、板締め絞りとはまた違った方法のようです。
また、大きな板には上下とも模様が彫ってあり、染料を流し込むための穴もたくさん空いていました。
模様がピッタリと合わさるところには染料は入り込まないので染まらずに、彫ってあるところに染み込んでいく、簡単に言うと板で挟んで防染を施した注染のような感じ?
ぼかし具合がとてもきれいな帯でした。
(商品のため、残念ながら写真は撮れませんでした)
やはり、日本人は曖昧さに美を感じるのかもしれません。
呉服屋を覗いた後はカフェで一休み。
藍の粉が練り込んであるという、藍染アイスなるものを注文。
ヨーグルト風味の青いアイスで、酸味と色で涼を感じられる一時でした。
一休みした後は有松の町並みを軽く散策しましたが、さすがはこのご時世、どこのお店にも絞りマスクが並んでいました。
コロナ騒動、早く収まるといいですね。
この日、一番おもしろかったのは、町並みの一角で見つけたこの方々。
色々落っこちていたり、弓に矢を番えて狙いを定めていたり…
これは一体何事か?! と思ったら右の方に答えがありました。
キリンが来た!