四国へ下見調査に行ってきました! 2日目【香川】
カジュアル着物を楽しむ人にとって、木綿着物は心強い味方です!
そんなファンの間で度々話題に上がる阿波しじら、知る人ぞ知る保多織。
今回はそんな反物が作られている現場を見てみたい!とのお声を受けて、
『四国 阿波しじら・保多織 ツアー うどんもあるよ』
という旅行を企画するべく、実際に四国を訪れて下見調査に行ってきました。
昨晩のうちに車を走らせ、徳島から香川へ移動しました。
香川ではGGさんご夫婦、みよこさんにご協力いただき、市内を回ります。
私が車で一人旅に出る時は基本的に車中泊をしながら移動をしているのですが、今回も車中泊で四国を回ります、と伝えたところ、ド叱られました(笑
1日2日程度なら大丈夫かもしれないけど、きちんとしたところで寝ないと体が持たんぞ!ということで部屋を貸していただき、ぐっすりと眠ることができました。
本当に皆様には良くしていただいていくら感謝してもしたりません。
今日はまず始めに馬場呉服店さんに伺います。
開店時間より少し早めに到着し、お店が開くのを待ち構えて突入しました。
馬場呉服店の女将さんはとても優しいお人柄で、楽しくお話をすることができました。
普段着に向いている木綿の着物の反物もたくさん揃えてありました!
ここで見せていただいたのが綿の角帯、しかもリバーシブル仕様担っていて、片面が阿波しじら、もう片面が保多織という四国スペシャル!
楽に着るスタイルにはとても良さそうな、柔らかい角帯でした。
思わず買ってしまいそうになりましたが、なんとか我慢。
次は保多織の岩部さんのところへ伺います。
お店に入ると所狭しと保多織の山!
広幅で織っている生地で、シャツやシーツ等の洋装にも向いています。
実は保多織の生地をしっかり触るのは初めてでした。
基本的に綿着物の織物は平織りか綾織りが多いのですが、保多織は変形平織りといった感じ。
糸の組み合わせが1本違うだけでこんなにも違った手触りになるのかと驚きました。
生地見本を見せていただき、着物にするならどれがいいかなぁ、と妄想を膨らませます。
インスタの方へ写真を投稿し、買ってしまいそう…とつぶやいたところ
買ってしまえ!
とのお声をたくさんいただきました。
えぇ、買ってしまいましたとも。
どんな生地を買ってしまったかは、また後日、生地が届いたらご紹介したいと思いますので、それまでは秘密です!
次は和工房あきさんへ伺いました。
とてもパワフルな方ですよ、と聞いていた通り、エネルギーの満ち溢れた若女将さんでした。
お店も綺麗で楽しく、イベントも色々行っているそうで、ちょうど来週はなんとあのきくちいまさんも訪れる予定だとか。
着物を着る機会をたくさん提供してくれて、楽しく着物の話ができて、また行きたいと思わせてくれるお店は貴重ですね!
四国ツアーの話、お茶会の話等、また色々相談させていただくかもしれません。
お近くの方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
お腹が空いてきたのでお昼を食べに和工房あきさんの隣のセルフうどん屋さんへ。
セルフうどんってなんぞや…という初めての体験でしたが、なかなかおもしろいシステムでした。
ナスの天ぷらがまるでバナナのようだ!
お腹を満たした後は栗林公園に向かいます。
栗林公園は400年近くの歴史のある、国の特別名勝に指定された回遊式の大名庭園です。
さすが、樹石の美しさは日本三名園をも凌ぐと言われた庭園らしく、とても素晴らしいお庭でした。
栗林という名前ですが、栗の木はなく、ほとんどが松の木です。
中でも長い年月を掛けて作り上げられ、手入れの行き届いた松は見応えバッチリでした。
名前の由来には諸説あるようですが、中国では種類に限らず樹木が生い茂った里山のことを栗林と呼ぶらしいですが…(中国人の知り合いに確認してみたら聞いたことがないと言われました)
個人的には、庭園を鑑賞していたお殿様の頭にイガグリが落ちてきたことによって怒ってしまいお殿様が、栗の木をすべて切ってしまった、というお話が、例え作り話でも面白かったです。
日本最大の広さを誇る、とても広いお庭で、一周回るのに半日は掛かりそうでしたので、今回は南側だけの見学。
和船での遊覧やお茶室でお抹茶を楽しむこともできるようです。
お茶室を貸し切ってお茶会なんて企画しても面白そうですね!
庭園の出口を出たところに靴磨きのブースがありました。
名物らしく、庭園を歩き回ったホコリにまみれた靴をピカピカにしてくれます。
名前はなんと光頭会、頭も靴もピッカピカ!ということでおじいさんが磨き上げてくれます。
草履でも磨いたろか!と言ってくださったのでお言葉に甘えてみました。
おじいさんたちを見習って、楽しい老後を過ごしたいですね!
栗林公園を後にして、次は愛媛に向かいますが、その前にちょっと寄り道。
金比羅山に立ち寄りました。
つく頃にはもう夕方だろうから、上まで登るのは諦めた方がいいね、と言われていましたが、なんとか気合で登りました。
さすがに7百段以上の階段を駆け上がるのはちょっと骨が折れましたが日が沈む前に本宮にお参りすることができ、夕暮れ時の綺麗な写真が撮れたので満足です。
山を下った後は足湯に浸って癒やされました。
でも、これで終わりじゃありませんでした。
この日は偶然、金比羅山で宵物語というイベントが行われており、金毘羅踊りのパフォーマンスを見ることができました。
こんぴらふねふねの音頭に合わせて行う舞いの楽しそうなこと!
一緒に踊ってみませんかのコーナーももちろん参加してきました。
偶然ですが伝統芸能の見ることができて大満足。
最後に金刀比羅温泉で汗を流したら、次は愛媛県に向かって車を走らせ、明日は愛媛県の着物仲間との交流や観光を楽しみたいと思います!