草の根交流で目指すもの
猛烈な勢力を保ったまま上陸した台風の影響で各地で被害が報告されてますが、皆様がご無事であることを祈ります。
私のところは幸いにも少し雨風が吹いた程度で特に被害はありませんでしたが、実家の近くでは増水した川に道路が陥落し、集落が孤立したり、家が倒れたりしているとの情報が入ってきています。
被害に合われた方が一刻も早く通常の生活に戻れるように微力ながら支援していきたいと思います。
そんな中、イギリスから一通のメールが届きました。
差出人は、以前12日間で京都、奈良、姫路、広島、宮島、高山、東京を回るというロングツアーでご一緒させていただいた方。
(このときのツアーレポートはまた改めて別の記事でご紹介したいと思います!)
その方からのメールの内容は、こんな感じ。
最近、日本で過ごした素晴らしい時間をよく思い返します。
ラグビーワールドカップの影響もあり、今イギリスでは日本の話題でもちきりで、テレビやニュースで日本のことが流れる度につい見てしまいます。
そして、「そうだ、私は日本に行ったんだ!」と、あの時の良い思い出がよみがえってきます。
台風についても聞きました。とても酷い台風だったようですが、あなたとあなたの家族が無事で、大きな被害のないことを祈らずにはいられませんでした 。
このメールを開いたとき、とても嬉しく感じました。
私がご案内したお客様が、日本での経験を良い思い出として今でも感じてくれている。
それだけではなく、日本のことを気にかけてくれて、日本が大変だと聞けば私の事まで気にかけてくれている。
ずっと前にご案内した方と、現在もこうしてお付き合いがあるというのは、とても素敵な事だと思い、嬉しく感じます。
ガイドという仕事はお客様と接する時間は短いものですが、その中身の濃さはかなりのものです。
1日の終わりに、いい時間だった、日本が好きになった、そう思ってもらえたなら
国に帰った後もその気持ちを持ち続けていてくれたなら
今回の様に災害があった時も、対岸の火事ではなく、あの人がいる国だから心配だ、と思ってくれる人が1人でも増えれば、争いごとは減り、助け合いが増えるはず。
通訳案内も国際交流の一環として精一杯努め、草の根交流で仲間を増やし、民間外交官として世のため人のために活躍できる人になりたいという気持ちを後押ししてくれた出来事でした。