熱田神宮への初詣・浅葱幕

初詣の記事を続けて書くつもりがもう1月が終わりですね。
今更ですが、なんとか1月中に間に合ったということで、大目に見てください……。

年末年始はそこそこドタバタで京都に行ったり愛知に帰ったりしていましたが、京都では上賀茂神社へお参りに行きましたので、愛知では熱田神宮へお参りに行きました。

大混雑は避けたかったので一日と二日を避けて三日にお参りに行きましたが、やっぱり三ヶ日はまだまだ混雑していましたね。

普段はひっそりとしている神社もお正月は身動きが取れないほど混み合います。

参道には屋台がずらっと立ち並び、縁日のような雰囲気も感じられます。

しかし、まずは神様にお正月のご挨拶をしなければなりません。

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手水場で身を清め、本殿の方へ向かいます。

本殿前には囲いができており、ここへお賽銭を投げ入れる仕様に。

名古屋中の人が押しかけるこの時ばかりは、あの大きなお賽銭箱でもとても足りないくらいのお賽銭があつまるようです。

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遅い時間帯に訪れたせいか、お賽銭の回収はあらかた終わっていました。

散らばる小銭と手箕を見ていると…なんだか…

ゴールドラッシュで砂金を掘っているように見えてきました。

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そしてゴロゴロと運ばれていく金子…

鉱山から掘り出された金がトロッコで運ばれていくように見えてきました。

冗談はさておき、熱田神宮でもしっかりとお参りをしてきました。

今年は去年よりも頑張っていきたいと思います。

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そして今年は子年、破魔矢の絵馬も白い子が描かれていました。

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最近は、持ち物を減らしたりコンパクトにしたいと思って生活をしているのですが、破魔矢も小さいサイズのものがあればなぁと思ったりします。

鉛筆サイズの卓上破魔矢とミニ絵馬なんて、どうでしょう?

そして、通訳案内士として日々勉強を重ねている毎日ですが、新年早々新しい学びがありました。

今までは何にも気に留めずに初詣をしていましたが、今年はここに目が行きました。

それがこちら浅葱幕(青白幕)
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青色と白色の幕がかかっていたのに気がつきました。

普段よくみる幕といえば、入学式やお祝いなどの式典に欠かせない紅白幕ではないでしょうか。

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京都の八坂神社を訪れた際も、紅白の幕がかかっていました。

もしくは、現在はお葬式や告別式等で見かける鯨幕(蘇幕)もありますね。

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おめでたい席は紅白、悲しい席は白黒と、なんとなく知ったつもりでいた幕ですが、青色があることに改めて気がつきました。

そこで調べてみたところ、幕の色にはこういった由来があるようです。

もともと神事や式典の場では、白と黒の鯨幕が長く使われていました。

黒は高貴な色とされ、江戸時代までは結婚式等の慶事でもお葬式等の弔辞でも、この鯨幕が使われていたそうです。

しかし、明治時代に入ると西洋の文化が入ってきた影響で、黒という色は弔辞というイメージが強くなり、次第に弔辞でのみ使われるようになり、代わりに慶事では紅白幕が使われるようになりました。

そして青と白の浅葱幕はというと、神事においては、なんと鯨幕よりも歴史が古いとされているそうです。

皇室の催事や古くからのしきたりを重んじる各式の高い場では、現在でも浅葱幕や鯨幕が使われているとのこと。

八坂神社は普通の神社なので紅白幕、熱田神宮は神宮(祭神が天皇関係)なので浅葱幕が使われていたのでしょうか。

調べてみると意外と面白くて、またひとつ、日本の文化について知ることができました。

歴史的に見ると浅葱幕、鯨幕、紅白幕と続き、紅白幕は日本の西洋科から生まれた比較的新しい文化のようです。

第一礼装とされる黒紋付に弔辞のイメージがつくようになったのもきっとこういった理由からでしょうか。

しかし、黒はもともと高貴な色、おめでたい色でもあり、弔いの色でもありました。

これからは、慶事でも弔辞でも、積極的に黒紋付を着ていきたいですね!

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